2004-11-07

西原理恵子さんのこと

もう何年も前のこと。
今もそうだと思うけれど、その頃麻雀をやる人間がよく読む雑誌に、竹書房という出版社の「近代麻雀」のコミックがあった。

その例に漏れず、自分もよく読んでいたが、その雑誌の中にこんな名前の連載があった。
その名も「まーじゃんほうろうき」。作者は西原理恵子さん。

阿佐田哲也さん(直木賞作家の色川武大)が書き、映画にもなった「麻雀放浪記」かと思えば、その中身は全くの別物だし、しかも初めて見たその連載第1回は、驚くほど絵が下手に思えた。

しかし、もう読まないでおこうとは思えず、なにかこう不思議なパワーというか破天荒さのある漫画だった。そして、その破天荒さが羨ましく感じられるほどになったころ、ひょんなことに、彼女を見かけることになった。

23歳くらいから26歳ごろまで、当時住んでいた西荻窪のフリー雀荘に毎日のように行っていた。
店の名前は「乱棒」。
「まーじゃんほうろうき」にも登場する、プロの忍足さんや金子さんが在籍していた店だ。
時々、メンバーとして相手をしてもらったことがある。

そんな店で、ある日、女の子がいるので珍しいなと思って眺めていたら、それが西原さんだった。そして、当たり前のように、そばには銀玉親方こと山崎さんがいた。

ちょうど、その卓の席が空き、山崎さんの上家(かみちゃ)に座ってゲームが始まった。そのときの勝敗は、山崎さんがトップで僕が3位だったと思う。

そのゲームの間、西原さんはただ静かに山崎さんの斜め後ろに座ってゲームを眺めていた。

後で知ったことだけれど、昔、朝日新聞で「今学校では」という名前の特集記事があってよく読んでいたのだけれど、その特集の中で進学校に通っていた女子高生が退学して自分の好きな道を歩むことが書かれていたが、それが彼女のことだった。

それ以来、その店で彼女を見かけることはなかったけれど、彼女の書いた本を通して知る「考え方」や「物の見方」に、どこかカタルシスを感じてずっと目を離せないでいる。

「はれた日は学校を休んで」という作品はとっても好きだなぁ。

最近映画化された「ぼくんち」の原作で第43回文春漫画賞受賞を受賞している。

さいばらさんのサイト 鳥頭の城
生年月日: 1964年11月1日
出生地: 高知県高知市
土佐女子高校中退後、大検、予備校を経て武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科に入学、卒業
予備校時代よりアダルト本のカットを描き始め、大学在学中にまんが家としてデビュー

0 件のコメント:

コメントを投稿