2004-11-25

Bois Vert (ボアベール)

19年前、当時の清里にあったフレンチレストラン「Bois Vert」(ボアベール)というレストランに1ヶ月ちょっと住み込みでアルバイトをしたことがある。
いま振り返ってみても、そのレストランの外観も料理も素晴らしいものであったし、今同じ風にお店を作ろうとしてもできないと思う。
お店のオープン当初からの数年間ファーストシェフを務めていた方がいる。
当時20歳だった僕は、オーダーミスとなってしまったディナーを後で食べさせてもらえることがとても嬉しかった。
この方がすごいなと思ったのは、オーダーミスになってしまった料理でさえも、たとえアルバイトが後で食べるとしても、後で温めなおしても美味しく食べられるようにと、皿の盛り付けまでやり直していることだった。
料理を食べる人から「美味しい」と言われることへの執着と彼のプライドがそうさせていたのだとも思う。
そして、フレンチのメニューや「美味しいということ」を教えてもらった気がする。
面白いもので、料理が頑張ると、負けたくないという想いがあったのか今で言う「パティシェ」もお茶とデザートに頑張っていた。
それまで、紅茶を飲むという習慣は無かったけれど、きちんとした紅茶の入れ方を覚えると「美味しい」ということを教えてもらった。
今はコーヒーも紅茶も好きだな。
そういう意味では、普通のアルバイトよりもとても有意義な時間を過ごしていたと思う。
今は無いそんなお店から、二つの芽が残った。

「イゾルデ」と「ラビニア」。
一つはBois Vertのあった清里高原にフレンチレストランとして残り、もう一つは東京の学芸大学という駅の近くに紅茶専門店(あとケーキと)として残った。
20年近い月日が経ったけれど、二つのお店のどちらも当時のこだわりと言うかプライドを維持し続けているように見えるのはすごいことだと思うし、真似できるものではないなと思う。
プロというのはそういうことなのかもしれないと、漠然と想像する。。

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