2005-04-03

上京ものがたり

西原理恵子さんのマンガ。
だけど、中身的には私小説なんだろうな。
そう思えるのは、作者名:西原理恵子・編集者名:八巻和弘となっていたから。
たぶん、この編集の人は小学館でずーっと西原理恵子を見てきたんだと思う。

このマンガというより作品を読んでいると、とても胸が痛い。
でも、それは、何かに感化されるとか、同情するとか、そういう感じじゃない。
僕の場合は。

いろんな記事や作品の中に書かれていたことを断片としてつなげていけば、彼女は彼女の居場所と自分に対しての許しを求める旅を続け、その目的地として東京を選んだんだと思う。
よくあることかもしれないけど、子供の中には子供同士の関係に溶け込めない子がいる。
たぶん、周りよりも早く「自分」と「他者」の関係に気づいてしまうからなんだと思う。
沢山の人とは仲良くなれずに、本当に気心が知れる人との関係だけを大切にしていくような。。
でも、そのときにはそんなことはわからないし、浮いてしまう自分と周りに対しての居心地の悪さで、こんなに大勢の人の中でそんな風に思う自分がいけないんだろうなって思っていく。
親とか家族とかの関係も含めて。

そういう人にとって、「誰も自分のことを知らない東京」・「一人でいても許される思いがする東京」に対しての憧れは強烈だったはず。
それが、たとえ東京という町の名前ではなかったとしても。

そして、一人になったときに自分の能力が何かの形で認められて、そして自分のお給料だけで食事が出来るようになったときに、過去に縛られていた自分を許せたような気がしたんじゃないだろうか。
そこで初めて「一人でいられるけど一人では寂しい」自分を受け入れられたんじゃないだろうか。

そんな気がする。

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