2005-12-24

字をおぼえましょう

クリスマスイブにこの本を初めて読み、この物語に出会う。
ずっと探していて売っていなかったものが手に入り、そして何故「今」読んでいるのか、そんな「偶然」について考えてしまう。
人が人に残せるものって何だろう?

西原理恵子「営業ものがたり」収録、「うつくしいのはら」から抜粋。

ぼくは毎日字をならいに行く。 お母さんの言いつけだ。
字をならいなさい。
そしたら、本がよめる。
世の中のことがわかる。
仕事がもらえる。
かぞくを食べさせていける。

おかえり、今日はどんな字をならってきたの。
「うつくしいのはら」
きれいな言葉ね。
一つでも多くの言葉をおぼえなさい。
あなたのかぞくをおなかいっぱい食べさせるために。

ねえ おかあさん
ぼくたちはいつになったら字をおぼえて商売をして人にものをもらわずに生きていけるの。
「わからない」
「それは誰にもわからないの。」
でも次にうまれて人になるために一つでも多くの言葉をおぼえましょう。

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