2009-05-15

レッドゾーン 映画「ハゲタカ」原作



誰かが言った。
人生の悲劇は二つしかない。
一つは、金のない悲劇。そしてもう一つは、金のある悲劇。
世の中は金だ。金が悲劇を生む。


http://www.youtube.com/watch?v=DbZYVdBV6bY

真山仁原作、鷲津政彦が主人公となる経済小説の第3弾。
既にテレビ版の元となった「ハゲタカ」「バイアウト(ハゲタカⅡ)」は読んでいた。
映画が公開されるということで話題となり、新刊を購入。
とても読みやすく面白いので、2日間で上下巻を読み終えた。

企業買収の物語でありながら、テレビ版のハゲタカも含めて感じることは、「それぞれの道義とは何か?」ということである。
http://www.nhk.or.jp/hagetaka/

再生関係の仕事の端っこではあるけれど、そういう仕事をしていて何か自分の中で消化しきれない物が出てくると、ハードディスクに録画してあるハゲタカを見てしまう。
不良債権の処理は、端的に言えば、バランスシートの整理だ。
バランスシートは過去から積み上げられた物のある時点での残高を示す以上、そこに記載されている不良債権は人間の生み出した不始末や感情の澱だと思う。

現実の世界において、その澱に落とし前をつけることが出来なかった経営者・銀行・日本、落とし前の付け方を考える自分。
小説の中とはいえ、その落とし前を付ける登場人物たち。テレビ版のサブタイトルが「road to rebirth」であることを忘れてはいけない。

テレビ版は出色の出来として様々な賞を受賞しているけれど、それは俳優の良さや演出のすばらしさだけではなく、小説の中にも流れるそれぞれの道義を感じる人が多いからではないかと思う。

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